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【ホームレス中学生】しんどい時は一緒にいて欲しい

ホームレス中学生


監督: 古厩智之
出演:  小池徹平、西野亮廣、池脇千鶴、古手川祐子
公開: 2008年10月



原作は大ベストセラーになった麒麟田村裕の自伝。

原作は未読だが、7月頃にテレビ放映された
2時間ドラマを見てしまっている。


今回見た映画と、その2時間ドラマの内容が
ほとんど同じだったので。。。

泣き所も笑い所も同じだったので、つまりは
両方ともかなり原作に忠実なのだろう。


「東京タワー」の時にも、2時間ドラマを見て、
連ドラを見て、映画で。。。
でも、まぁ、それぞれに役者さんの違いや
演出の違いで味があったが(私は映画が一番好き)

この「ホームレス中学生」の場合は、本当に
役者が変わっただけでドラマの再放送を
見た印象。

だから、あのドラマを見た方は、この映画には
行かなくてもいいかも知れないです


だからと言って、駄作と言う事ではなく、
ドラマをご覧になっていない方はぜひどうぞ。


中学生がある日突然、兄姉と共に親から放り出され
家もなくなり、公園に寝泊まりする。。。
どんなに不安だろうか、と思うが、ストーリーからは
悲劇的な空気は、あまり感じられない。

とにかく人の気持ちが温かい映画である。


こういう話を見ると、結局、人間、何かあった時に
助けてくれるのは人であり、その関わりは
断ってはいけないなぁ、と思い知らされる。


びしょ濡れになったり、草を食べたりダンボール
食べたり。。。

22歳なのに13歳を演じた小池徹平くん、
体当たりの演技、本当にお疲れ様でした

裕を助けてくれるクラスメイトの親、
田中裕子宇崎竜童夫妻の優しさに
ホロっとさせられる。

キャストはみんな、優しさに溢れていて素敵。

田村くんは、良い人間関係に恵まれていたんだね。


優しい、後味の良い映画である。


ここから下ネタバレ。観る予定の方は、観てから読んでね



 




結局は、母が亡くなったあの時、
家族は解散してしまっていた、ということ。。。

少なくとも、父親の中ではそうだったのだろう。

一家の中の「お母さん」の存在の大きさを思う。


もう、お母さんは帰ってこない。
しんどいから生きていても仕方ないと言う裕に
兄が言う言葉が印象的。


オレかてしんどいわ!
しんどいから、一緒におるんやないのか。

居てくれなかったら、困るねん。



しんどい時ほど、誰かの支えが欲しい。
1人になりたい気がしても、心は人を
求めている。


誰かがしんどい時に一緒にいてあげられる自分。

人のしんどさに気付いてあげられる自分。

自分は、そんな人であろうとしているかどうか。。。

そんな事を考える。



・ホームレス中学生 公式HP www.homeless-movie.jp/


ホームレス中学生@映画生活





『 崖の上のポニョ 』人魚姫の純愛と生命の誕生

崖の上のポニョ

   

監督: 宮崎駿
出演: 土井洋輝、奈良柚莉愛、山口智子、天海祐希、所ジョージ、長嶋一茂、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子、左時枝、柊瑠美、羽鳥慎一、平岡映美、大橋のぞみ
公開: 2008年07月



ポーニョ・ポーニョ・ポニョ。。。もう秋だよ〜
今さら。。。なんだけど、やっと行ってきました。

夏休みは絶対に劇場が大変な事になっていると思い、ほとぼりが冷めたら行こう行こうと思っていたが、他に見たい映画を優先している内に秋になってしまった汗.gif

まだ上映されてて良かった。。。
たぶん今月いっぱいで終わりだよね。


CGは一切使わないで全部手書きに拘った宮崎駿作品の映像の素晴らしいこと。 これが全部手書きとは。。。

水のうねりの臨場感、波の迫力、緑の美しさ。

昔からある絵本のように素朴な魅力。

物や人間の動きの自然さは、宮崎作品でいつも感嘆に値するところ。

両手に持った荷物を重そうに降ろし、足元に置き足で少し動かす。
玄関のドアを少し開き、足で全開にする。


普通の人間の演技がアニメとなってそのままスクリーンの中にある。

絵の動きに対する宮崎さんの拘りが、そんな些細な場面にまで現れている。


ストーリーは。。。

子供が見れば、可愛い素朴なお伽噺だ。
どんなストーリーの「えっも子供ならばそのまま受け入れられるから。

大人が見るには、他にも考える事があるかな。。。

しかし、ジブリの世界は決して答えはくれない。

宮崎さんから出された問の答えは観た者がそれぞれ自分で出すしかない。

ともかく。

ポニョも妹たちも、宗介も、純粋に可愛い笑2.gif

そして、宗介の母・リサがとっても魅力的。

子育てはかくあるべし。。。の見本かな。


今からでは劇場は、すでに無理だと思うので、ぜひDVDで親子で楽しんでいただきたい作品です。


ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ



 



海から助けたポニョを水道水に入れてしまう宗介に ビックリ!!
したり、ハムをベロンと食べるポニョを見て
「肉食かいっっ
とツッコんでしてしまう貴方は

ポ〜ニョ・ボニョ・ポニョ・・・♪♪ と歌って心を入れ替えよう。


海の中から生まれた不思議姫は、一途な人魚姫。

何の疑問もなく受け止める宗介。

魚でも半漁人でも人間でもポニョが好き

子供2人の純粋さに心打たれる。


海は、子供を育ててきた母であり、そこから生まれる者がポニョなのかな。

ポニョが恐がるトンネル。
あれは新しい世界に生まれ出る道なのではないかと。

汚染にまみれた世界に娘を出したくない。
いつまでも綺麗な世界で育んでいたい。

しかし、娘はいつか親から離れて愛を求めて出て行ってしまう。

寂しいフジモトの気持ちも、ちょっと解る。

でも、放してあげなくてはいけない時もある。

そこに愛があればね。
きっと幸せになれるから。


・崖の上のポニョ 公式HP www.ghibli.jp/ponyo/


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【ホテル・ルワンダ】電話を通して相手の手を握る

ホテル・ルワンダ
〜HOTEL RWANDA〜



監督: テリー・ジョージ   
出演: ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ホアキン・フェニックス、ニック・ノルティ、ジャン・レノ、ファナ・モコエナ、カーラ・セイモア、ハキーム・ケイ=カジーム、トニー・キゴロギ、デズモンド・デュベ、デイヴィッド・オハラ

公開: 2006年1月14日


2008年10月21日。 ムービープラスにて視聴。

1994年アフリカ・ルワンダで起きたルワンダ紛争
フツ族の過激派軍がツチ族を120万人以上虐殺した中で、支配人として働くホテルに1200人以上匿ったポール・ルセサバギナを主人公に描いた実話を元にした作品。

公開当時、通っているシネコンでは上映回数が少なく、それ以上に私自身がこの紛争に無知で興味を持たなかったため観ずに終わった映画だった。

何で、もっと早くこの映画を知ろうとしなかったんだろう。

こんなに恐い事が自分が生きている時代に、遠い国で本当に起きていたなんて。

道路に普通にゴロゴロ転がされているツチ族の死体の山。

「ツチを殺せ!」と叫ぶラジオ放送。

子供も年寄りも関係なく、ツチ族だと言うだけで引きずり回される人々。

背筋が寒くなる光景。
「可哀想で涙が出ます」なんて陳腐な言葉では表せない。

ツチ族もフツ族も、元は同じ民族らしい。
彼らの顔立ちに大差はない。
日本人である私たちから見れば、同じ顔にしか見えない。

なのに何故?

紛争が起きる前、彼らは隣人同志、普通に仲良く暮らし、ホテルのロビーでも楽しく語り合う同じ国の仲間だったはず。

なのにフツ族は次第に軍に焚きつけられ、熱気に踊らされて、ツチ族に刃を向けるようになっていく。

100日間で100万人が虐殺されたと言うのだから尋常ではない。

一何かの目的に向かって、ワケも解らずに踊らされて行く 人間の心理の恐さ。

主人公のポールは、フツ族、彼の妻はツチ族だった。

ポールは始め、自分の家族を救う事しか考えていなかった。
しかし、隣人のツチ族、友達のツチ族、馴染みの宿泊客、彼の目に次々と救わなければならない物が見えてくる。

気付くと彼は、ホテルに人々を匿い、矢面に立って戦う人になっていた。

この映画で一番印象に残ったシーン。

ポールは引き上げていく外国のマスコミに、この事態を海外でもっと映してくれ、テレビで流してくれ、そうすれば何処かの国が自分たちを助けに来てくれるだろう、と頼む。

すると、そのカメラマンは言うのだ。

そのニュースを見るテレビの前の人たちは、
「大変だね、可哀想だね」
と言って、その後、普通に食事を続けるだけだよ。


恥ずかしいね。。。
私自身がまさに、その「テレビの前の人」だっただろう。

たぶん、この虐殺の事は知っていたはずだから。。。
テレビか何かで見て「大変だね」と言って、普通にご飯を食べていたに違いない。

知ったからと言って私なんかが何かできるわけではないけれども。
祈る事さえしなかったに違いないから。


もしも、誰か知り合いが何か大変な事に巻き込まれたら、私は自分が出来る限りの事をしようと出来るだろうか。


ホテルの住人にポールは言う。

自分が知っている外国の有力者に電話をして下さい。
その時、ただ「さよなら」とだけ言って下さい。

しかし、電話を通して相手の手を握って下さい。
この手を離されたら私は死ぬのだと伝えるのです。


誰かに助けを求められたら、何かしようとする自分に。。。

ストーリーの重さと共に、何か重い物を背負わされた気がする
そんな映画。

【関連記事】
・ルワンダ 紛争 by Wikipedia


※この記事は2009年に楽天ブログからインポートしてきた過去記事簡単感想です。コメントはお引っ越し出来ましたが、トラックバックは引っ越せませんでした。ご了承ください。

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