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【容疑者Xの献身】孤独な数学者を生かしたもの

容疑者Xの献身

    


監督: 西谷弘
原作: 東野圭吾
出演:  福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、松雪泰子、堤真一、金澤美穂、ダンカン、長塚圭史、益岡徹、林泰文、渡辺いっけい
公開: 2008年10月4日


2008年10月8日劇場観賞。

フジテレビ系で2007年に放映されていた連続ドラマ「ガリレオ」シリーズの映画版。

登場人物は、テレビシリーズのまんまで出てくるが、この映画はドラマを一回も見たことがない人でも、たぶん普通に見る事が出来る。

正直な感想は

私は、面白かった。

と言うところ…。

と、言うのは、
私は、ドラマシリーズの「ガリレオ」が大好きで、かなりハマった口であり、ドラマを一回も見ていない方がこの映画を見に行ってどういう感想を持たれるか、については、まるで想像できないからである。

また、ドラマ版「ガリレオ」は、事件その物は結構ヘビーなのにドラマ自体は軽く作ってあるので、それが好きだったと言う方にとっても、どういう感想を持たれるかは全く想像出来ない。

ドラマでは福山雅治が演じるガリレオ先生・湯川教授と、湯川に事件の解明を依頼する刑事・内海との軽い掛け合いが面白いわけだが、この映画にそれはまるっきり無い。
湯川教授がテンポ良く事件を解明していくシーンも、あのお決まりのひらめきシーンも無い。

だから、ドラマ版のファンの方も、この映画を面白いと感じるかは解らない。


だから、私は面白かった。
…と言うよりないのです。


ドラマ版と違って重厚なストーリーである。

クライマックスは、天才数学者の孤独が露わになり、その切なさに泣けてしまった。

天才数学者を演じる堤真一の演技が、とにかく素晴らしい。

この映画に関しては、主役は堤真一であり、ヒロインは松雪泰子である。


もちろん、湯川教授の論理では割り切れない人間の感情に対する葛藤も充分描かれているが、今回は、あくまでも脇役の位置にしか見えない。

「ガリレオ」から続いているようで、まるで別のストーリー。

ドラマの軽さを期待して行くと、たぶん裏切られるのでは…。


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石神の考えたトリックは、想像もできなかった。
あの川沿いの道で、いつもいる浮浪者が1人消えている事は、湯川と石神が歩いているシーンで気付いたのだけど。。。

そこまでしても石神が守りたかった物を考えると本当に切ない気持ちになってくる。

絶望の中で生きていた天才に、生きる希望を与えてくれた母子。

たぶん、湯川と同じように数学頭で論理で解明できない事には興味も関心も無かった彼に初めて愛と言う気持ちを教えてくれたのが、あの母子だったのだろう。

それゆえに、彼は純粋だった。


石神が、初めて花岡母子に出会った回想シーンの数々で泣いた。
「石神さん」と橋の上から手を振る娘に対して、ちょっとハニカミながら手を上げる石神の笑顔に泣いた。


献身。

その方向が、例え間違った方向だったとしても。


「彼は、靖子さんに生かされていたんですね」

湯川に向かってつぶやく内海の言葉が重かった。

静かに終わったラストシーンから続くエンディングも、ストーリーの余韻を残してくれた。

ドラマシリーズの映画版としては、秀逸の出来だと思う。

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